怖くてギュッと目をつむっていたけど、返事を聞きたくて黒炎くんを見つめた。すると、黒炎くんの表情は意外なものだった。

「っ……」

「泣い……黒炎、くん。そ、そんなに嫌だった?ごめんね」

黒炎くんはその場に座り込んで、涙を流していたのだ。私はワケも分からず、ただ謝ることしか出来なかった。

「違う、そうじゃないんだ。朱里の告白が気持ち悪いとか嫌だったとかそういうのじゃなくて……今までお前の気持ちに気付かず、ゲームのアカリの話ばかりしてた俺にイラついて泣いてるんだ」

「え……?」

それはどういうこと? もしかして私に悪い事をしたとか思ってるのかな。