「今回は私が奢ってあげるから、ここに座って待ってて?」

数分後、私は黒炎くんの前にタピオカドリンクを差し出した。

「王道のタピオカミルクティーってのを買ってきたよ。いろんな種類があるんだけど、まずは基本からかな。飲んでみて?」

「ありがとな。……ん、なんだか初めての食感だ」

タピオカを少し飲むと、黒炎くんはそんな感想を言った。もしかして黒炎くんって流行とかにうといのかな?

「こういうの飲んだことないの?」

「基本的に紅茶が好きだからな。会長と仕事中に飲んでたりするし。ゲームしてるときはほぼ没頭していて、他は何もしてない」