「女子って甘いもの好きだよな」

「む。そういう黒炎くんは嫌いなの?」

「嫌いじゃないぞ。どちらかというと甘いものは好きだ。
よし、まずはクレープ買いに行くか」

私は黒炎くんと2人きりで文化祭をまわることにした。
宣伝用だから着替えずにそのままっていうのが落ち着かないけど、黒炎くんの執事服が隣で見れると思うなら、私のメイド服も悪くない。それに可愛いって言ってくれたし。

「ん~、甘くて美味しい!」

私は、つぶつぶイチゴ+アイスが乗ってるクレープを頼んだ。しかも、生クリームもたくさん。頼んだ……というよりは黒炎くんに奢ってもらったんだけど。

俺は会長から給料貰ってるし気にするなとは言ってくれたんだけど、さすがにそろそろ申し訳なくなってきた。