「そういや朱里も俺と一緒に休憩しろって言ってたぞ?」

「え、誰が?」

「クラスメイトだ」

さっき話していた男子のことを見ると、「頑張れ!」と言った表情でこちらを見ていた。恋の応援は嬉しいけど、また気付かれてしまった。

というか、ここまでくると黒炎くん以外のクラスメイトは私が黒炎くんを好きってこと知ってるんじゃ……と最近は思うようになってきた。

「だから、一緒に文化祭まわらないか? 朱里が迷惑じゃなければだが」

「全然迷惑じゃないよ! 一緒にまわろう」

むしろ、すごく嬉しい! と内心はめちゃめちゃ喜んでいたけど黙っていることにした。会長さんに黒炎くんの前でニヤけ顔はほどほどにって言われてたし。