「朱里様。私と会ったことは今から来られる方には秘密にしていただけると幸いです。朱里様は夏祭り楽しんでください、では」
そそくさと去っていく焔さん。って、今から来られる方って黒炎くんのことだよね。秘密にする理由は私にはわからない。
「朱里、遅くなって悪かった。って、どうしたんだ?」
「ううん、大丈夫だよ。でも、さっき……あ……」
「さっき?」
やばい。さっそく言っちゃいそうになったよ。綺麗な女性に助けてもらったんだよ! って。
「男の人に声かけられたけど、ひ、一人でなんとか出来たよ」
「それ大丈夫だったのか。俺がもう少し早く着いてれば……本当にごめん」
「謝らないで、私が予定より早く着いちゃっただけだから。……黒炎くん、その手、どうしたの?」
黒炎くんの手をジッと見ると、怪我してるあとがあった。
そそくさと去っていく焔さん。って、今から来られる方って黒炎くんのことだよね。秘密にする理由は私にはわからない。
「朱里、遅くなって悪かった。って、どうしたんだ?」
「ううん、大丈夫だよ。でも、さっき……あ……」
「さっき?」
やばい。さっそく言っちゃいそうになったよ。綺麗な女性に助けてもらったんだよ! って。
「男の人に声かけられたけど、ひ、一人でなんとか出来たよ」
「それ大丈夫だったのか。俺がもう少し早く着いてれば……本当にごめん」
「謝らないで、私が予定より早く着いちゃっただけだから。……黒炎くん、その手、どうしたの?」
黒炎くんの手をジッと見ると、怪我してるあとがあった。