「……もう大丈夫だ、安心しろ。星空も他のやつが見つけたそうだ」

よしよしと頭を撫でて慰めてくれる黒炎くん。あぁ、温かくて大きな手が凄く安心する。それが幼馴染としての対応だとしても今は気にしない。

「足を怪我してるみたいだな。すぐに手当てしたいが、今は何も持ってないから。とりあえず、俺に掴まれ」

そういって、おんぶの体制をとる黒炎くん。ちょっと恥ずかしいけど、私は黒炎くんに甘えることにした。

「ありがとう」

どうして私が怪我してること、すぐに気付けるの? 黒炎くんには何でもお見通しなのかな。