「理解したようで安心しました。……柊黒炎が貴方に過去のことを話すその日まで待ってあげてください。誰だって心に闇を抱えているものでしょう?」

「私に闇なんて……」

そんなことない! と焦る私を見て会長は話を続けた。

「彼に好意を抱いているのでは?」

「黒炎くんのことは好きですけど……って、会長さんって案外意地悪だったりします?」

カマをかけられたことに気付いた私はムッと頬を膨らませた。

「さぁ、なんのことでしょうか」

「やっぱり意地悪です! ふふっ」

「……どうして、そこで笑いが出るんですか」

会長さんはわからないと言った表情をこちらに向けてくる。不覚にも会長さんの可愛いと思う自分がいた。