「お揃い、か……こういうの悪くないかもな。大切にする。これを見るたび朱里と遊園地に遊び行ったんだなって思い出すことにする」

そういって私があげたキーホルダーに軽くキスを落とす。

「!」

その行動反則すぎるよ、黒炎くん。
さっき可愛く見えた黒炎くんが一瞬にしてカッコいい男の子に見えた。

「朱里?」

また何事もなかったかのように自分のリュックにキーホルダーをつけてくれた。

「いや、なんでもないの。どういたし……ちょ。黒炎くん!?」

「悪い。今から観覧車乗ってもいいか!?」

黒炎くんは私を連れていきなり走り出した。

どうしたんだろ。何かを見て慌ててたようだけど。