「朱里。目の前にお前がいるのに、アカリの代わりにしろなんて言ったら駄目だ。お願いだから嘘でもそんなこと言わないでくれ。自分自身を否定したら……お前が消えてしまう」

「え。冗談、冗談だってば!」

アカリちゃんの名前を出したら元気が出ると思って冗談を言ったつもりが、逆効果だったとは。

黒炎くんから腕を握られた。消えてしまわないでと言わんばかりに、それはとても力強くて。

「もう言わない。だから遊ぼう?」

「それなら良いんだ」

私たちはジェットコースターに乗って叫んだり、コーヒーカップやいろんなアトラクションを楽しんだ。一段落すると、お土産屋さんを見ていた。