花咲さんが僕のことを心配してくれて、僕が大丈夫だと言ったらホッとしてくれた。


 僕は花咲さんのそんな気持ちがとても嬉しかった。


 花咲さんは見た目だけじゃなくて心も優しくて美しいな。


 僕は、そんな花咲さんのことをとても感激していた。


 僕が花咲さんの感激に浸っていると、


「じゃあ、半分もらっていくね」


 花咲さんは、そう言って僕に最接近した。


 そして花咲さんが僕の腕の中にあるノートを半分持ってくれようとしたとき、花咲さんの顔が近くにきたから僕はとても緊張してしまって胸の鼓動が危険なくらい激しくなってしまった。

 僕の胸の鼓動が危険なくらい激しくなっていたから僕は心の中で『花咲さん‼ 早く僕から離れて‼』と強く思っていた。


 花咲さんが僕の腕の中のノートを半分持ってくれた後、花咲さんの顔が僕から離れて、僕は少しずつ胸の鼓動が落ち着いていくのを感じた。

 でも花咲さんが僕の隣を歩いていることには変わりないから、花咲さんと一緒にノートの束を職員室まで運んでいる間は僕の胸の鼓動はいつもより高鳴り続けた。