責任を感じたらしく首をぶんぶんと横に振る琥珀くんだったけれど、私はにっこりと彼に向かって微笑む。
「いや、いいの。私、お菓子作るの結構得意なんだ。大叔父さんには負けるけどね。ね、いいでしょ紫月?」
「愛する陽葵の手作りお菓子……。最高じゃないか。甘酸っぱい青春の匂いがする状況だな。是非やってくれたまえ。とりあえず、私と陽葵と琥珀、三人分を頼む」
「よ、よくわからないけど。OKってことみたいだから、始めるね」
というわけで、私は早速黒ごまプリンを作り始めた。黒ごまプリンは大叔父さん喫茶店のメニューにもあったので、作り方はばっちり覚えている。
計量カップやら計りは、調理台の隅にちゃんとあった。しかし、使われている気配がまったくなく、私は苦笑を浮かべた。
まず、粉ゼラチンを器に入れて、水でふやかしておく。その間に、黒練りごまを八十グラムきっちり計り、泡だて器を使って練り混ぜ、ごまの香りが立ってきたら、そこに砂糖を八十グラム入れてさらに滑らかになるまで混ぜる。
それから小鍋に牛乳二百五十CC入れて熱しゼラチンを溶かしてから、黒ごまを泡立てたボールに少しずつ入れて混ぜていく。
「手際がいいな、陽葵」
「さ、さすがです!」
私の手元を見て、感心したように言うふたり。照れ臭くなった私は「ひ、久しぶりに作ったから失敗しないといいんだけど」と謙遜する。
プリンを滑らかにするためには、こし器をつかってしっかりこすのが大切だ。プリンの生地をしっかりとこした後、氷水を入れたボウルにつけてとろみがつくまで混ぜる。
「いや、いいの。私、お菓子作るの結構得意なんだ。大叔父さんには負けるけどね。ね、いいでしょ紫月?」
「愛する陽葵の手作りお菓子……。最高じゃないか。甘酸っぱい青春の匂いがする状況だな。是非やってくれたまえ。とりあえず、私と陽葵と琥珀、三人分を頼む」
「よ、よくわからないけど。OKってことみたいだから、始めるね」
というわけで、私は早速黒ごまプリンを作り始めた。黒ごまプリンは大叔父さん喫茶店のメニューにもあったので、作り方はばっちり覚えている。
計量カップやら計りは、調理台の隅にちゃんとあった。しかし、使われている気配がまったくなく、私は苦笑を浮かべた。
まず、粉ゼラチンを器に入れて、水でふやかしておく。その間に、黒練りごまを八十グラムきっちり計り、泡だて器を使って練り混ぜ、ごまの香りが立ってきたら、そこに砂糖を八十グラム入れてさらに滑らかになるまで混ぜる。
それから小鍋に牛乳二百五十CC入れて熱しゼラチンを溶かしてから、黒ごまを泡立てたボールに少しずつ入れて混ぜていく。
「手際がいいな、陽葵」
「さ、さすがです!」
私の手元を見て、感心したように言うふたり。照れ臭くなった私は「ひ、久しぶりに作ったから失敗しないといいんだけど」と謙遜する。
プリンを滑らかにするためには、こし器をつかってしっかりこすのが大切だ。プリンの生地をしっかりとこした後、氷水を入れたボウルにつけてとろみがつくまで混ぜる。