「俺が下っ端のとき、陣馬先輩とコンビを組んでたのが御堂警部補なんだ。ふたりは同期同教場だって聞いてる。俺が見る限り最強の若手コンビだったと思うよ。だから、陣馬先輩からしたら、俺じゃ御堂警部補の代わりにならないと思うんだ」
大西の口から語られる事実に巧は少々驚いた。
御堂誉に相棒? 初耳だ。
しかもそれが同期同教場、捜査一課のエース・陣馬遼……。
「階、おまえも刑事志望だろ? 御堂警部補から吸収できることはたくさんあると思うよ。最高の環境じゃないか!」
明るく、本当に喜ばしいことのように言う大西に、巧はごまかしたような苦笑いで答えた。
「そうかもしれないな」
尊敬する陣馬の元相棒だから、大西は御堂誉も併せて尊敬しているようだ。そして、その下で働く巧のことも応援したいのだろう。
嬉しく思いつつも、今の巧には劣等感の方が強く、誉も陣馬も、仲間である大西すら自分よりはるか上の存在であるような感覚を覚えた。
そこから先、御堂誉の名が出ることはなく、四人は酒を酌み交わし楽しく笑い合い、解散となった。
大西の口から語られる事実に巧は少々驚いた。
御堂誉に相棒? 初耳だ。
しかもそれが同期同教場、捜査一課のエース・陣馬遼……。
「階、おまえも刑事志望だろ? 御堂警部補から吸収できることはたくさんあると思うよ。最高の環境じゃないか!」
明るく、本当に喜ばしいことのように言う大西に、巧はごまかしたような苦笑いで答えた。
「そうかもしれないな」
尊敬する陣馬の元相棒だから、大西は御堂誉も併せて尊敬しているようだ。そして、その下で働く巧のことも応援したいのだろう。
嬉しく思いつつも、今の巧には劣等感の方が強く、誉も陣馬も、仲間である大西すら自分よりはるか上の存在であるような感覚を覚えた。
そこから先、御堂誉の名が出ることはなく、四人は酒を酌み交わし楽しく笑い合い、解散となった。