皆の言葉が、嘘や建前ではないと感じ取ったリアンは、熱いものが込み上げてきた。そして、その熱いものを滲ませた瞳で皆の顔を交互に見詰めると、思いの丈を口にした。

「…皆、ありがとうございます」

 言葉は短いが、その言葉の中には、語り尽くせない程の感謝の気持ちが込められている。

「リアン、これからも遠慮は無縁だぞ。わしらは、仲間なんじゃからな」

 教授のその言葉に、リアンは素直に頷いた。

「はい」

 皆が感動する中、その雰囲気を変えたのは、やはりジョルノだった。

「…ショルスキが、喋った!」

 ジョルノは視線をリアンからショルスキに変え、大袈裟に驚いている。
 ここ数ヶ月は声を聞いていなかったショルスキが喋ったのだ、驚くのも無理はないのかもしれない。

「本当だな!いつ以来だ?」

 ジョルノ程ではないが、ビスコも驚いている様子だ。

「本当だな。珍しい事もあるもんだな」

 普段あまり口を開かない、スワリまでもが驚いている。
 皆に注目されたショルスキは、顔を真っ赤に染め、恥ずかしそうにしている。