次の日の朝、教授と共に小屋で朝御飯を食べていたリアンの元に、ジョルノが訪ねてきた。

「リアン!持ってきたぞ!」

 勢い良くドアを開けて入ってきたジョルノは、朝からやけにテンションが高い。

「ジョルノは朝から賑やかだな」

 その笑顔から、教授が嫌みで言っていない事が分かる。しかし、ジョルノは持ってきたと言っているが、手ぶらである。
 恐らく、小屋の前に持ってきた物を置いているのだろう。

「教授も居たのか!なら、教授も来て来て!」

 余程二人に見せたいのだろう、ジョルノは食事中の二人の腕を掴み、急かすようにぐいぐいと引っ張った。

「ジャジャーン!」

 小屋の前に置いた緑色のドラム缶を前に、ジョルノは両手を広げ、自慢気に披露する。

「一人で持って来たのか?」

 とても一人では持ち上げられそうにないドラム缶を見て、教授は驚きの表情を浮かべている。

「そう!転がしてきたんだよ!」

 鼻の下を人差し指で擦りながら、ジョルノはへへへと笑った。

「こんなに重い物を…ご苦労様」

 教授は感心したように頷くと、労いの言葉を掛けた。