「自分のホーム画面なら見られないんだけど、個別のアカウントのページに飛んで、そこから履歴を辿って投稿の詳細にアクセスすれば見られるんだよ。まあ普通はそこまですることもないんだけど、今はそれが役に立ったのかな」
執行人よしあきの投稿履歴を辿っていき、該当の投稿の詳細を表示するとカズラが言ったように悪実からのリプライが表示された。
そのリプライを更にクリックすると、二人の会話が画面上に表示されていく。
『そのアカウント、久遠寺付属の生徒らしいですよ』
『ファーwwwなんで知ってんの?www』
『リア友の同級生っぽいんで』
『よし、実名公開はよ』
『篝火紫陽、クラスは二年E組』
『いいゾ~これ!』
『FakebookやnexiのアカウントIDもShabetterと同じみたいです』
『ちょっと悪実さん、優秀すぎんよ~!!』
どうやらリプライによって悪実が、篝火の個人情報を教えているようだった。
このあと、処刑人よしあきは『久遠寺大学付属高等学校二年E組の篝火紫陽さん【@hydrangea】が酒パなうと投稿! 未成年で未来のある高校生なので通報はしないであげてね! 住所:東京都○○区○○○TEL○○○―○○○―○○○ 』と悪実から教わった情報を基にして、炎上を煽るような投稿をしている。
「この時点ではまだ炎上はしてなかったはずなのに、もう個人情報が特定されてるなんて不自然じゃない?」
「……まるで最初から、個人情報を知ってたみたいだな」
炎上のメカニズムは、情報が拡散されて人目についてから個人情報の特定が始まる。
しかし今回の場合、情報が拡散し始めた本人によって個人情報が流出した。
つまり通常のパターンとは、逆の流れになっていると言える。
「それでも前々から目をつけてた、って可能性はあるんじゃないか?」
「確かにそうなんだけど、もう一つおかしい点があるんだ」
悪実のアカウントがいよいよもってきな臭くなってきたが、まだ決定打にはならない。
しかしそんな胡乱な根拠を補足するように、カズラは言葉を続けた。
「炎上投稿に使われた写真は、ほとんどFakebookやnixiみたいな他のSNSに投稿された写真が流用されてたんだけど、最初の投稿――篝火さんの投稿だけは違うの」
「そう言えば蒲公にもその点を聞いてくれ、って言ってたよな」
執行人よしあきの投稿履歴を辿っていき、該当の投稿の詳細を表示するとカズラが言ったように悪実からのリプライが表示された。
そのリプライを更にクリックすると、二人の会話が画面上に表示されていく。
『そのアカウント、久遠寺付属の生徒らしいですよ』
『ファーwwwなんで知ってんの?www』
『リア友の同級生っぽいんで』
『よし、実名公開はよ』
『篝火紫陽、クラスは二年E組』
『いいゾ~これ!』
『FakebookやnexiのアカウントIDもShabetterと同じみたいです』
『ちょっと悪実さん、優秀すぎんよ~!!』
どうやらリプライによって悪実が、篝火の個人情報を教えているようだった。
このあと、処刑人よしあきは『久遠寺大学付属高等学校二年E組の篝火紫陽さん【@hydrangea】が酒パなうと投稿! 未成年で未来のある高校生なので通報はしないであげてね! 住所:東京都○○区○○○TEL○○○―○○○―○○○ 』と悪実から教わった情報を基にして、炎上を煽るような投稿をしている。
「この時点ではまだ炎上はしてなかったはずなのに、もう個人情報が特定されてるなんて不自然じゃない?」
「……まるで最初から、個人情報を知ってたみたいだな」
炎上のメカニズムは、情報が拡散されて人目についてから個人情報の特定が始まる。
しかし今回の場合、情報が拡散し始めた本人によって個人情報が流出した。
つまり通常のパターンとは、逆の流れになっていると言える。
「それでも前々から目をつけてた、って可能性はあるんじゃないか?」
「確かにそうなんだけど、もう一つおかしい点があるんだ」
悪実のアカウントがいよいよもってきな臭くなってきたが、まだ決定打にはならない。
しかしそんな胡乱な根拠を補足するように、カズラは言葉を続けた。
「炎上投稿に使われた写真は、ほとんどFakebookやnixiみたいな他のSNSに投稿された写真が流用されてたんだけど、最初の投稿――篝火さんの投稿だけは違うの」
「そう言えば蒲公にもその点を聞いてくれ、って言ってたよな」