Tシャツと黒の短パンに着替えた美月は、早速新しく購入したスマホの操作に移る。電源を入れ、初期設定のままの外見も中身も真新しいそれを、デコレーションしていく。
とは言っても、落とした時のために画面に保護シートを貼り、壊れたスマホにつけていたスマホカバーを付け替えただけ。中身は購入したお店で大抵処理してもらっていた。
「ええと……」
スクールバックの中からメモの切れ端を取り出し、そこに書かれている星夜のお店の番号と、星夜の母親である愛子の連絡先。ついでに念のためにと教えてもらった星夜の連絡先が記載されている。それを新しいスマホの連絡先に登録した後、バックの中に入れていた手帳を取り出し、そこにメモしてあった祐一と玲子の連絡先も登録した。
星夜にはああ言ったが、本当のところ美月はスマホのバックアップはとっていなかった。そのため、前のスマホの情報をパソコンを同期してバックアップすることができないのだ。
けれど美月にとってはそれで良かった。前のスマホに入っていた連絡先にいる人達とこの先一生、連絡を取り合うつもりは一切なかったのだから。
「よし、できた」
待ち受けは元々スマホの中に入っていた空の写真を使用している。元々入っているものというのがダサい感じがするが、美月は特に気にしていない。それが気になるようなら後でネットで調べて別のフリー画像を使えばいいと考えていたからだ。
それよりも何よりも、ダイニングの方から、タカとコウの騒がしい声が聞こえると同時に、何やらガチャガチャとする音の方が気になっていた。
美月はスマホを短パンの後ろポケットに突っ込み、再びダイニングへと向かった。
とは言っても、落とした時のために画面に保護シートを貼り、壊れたスマホにつけていたスマホカバーを付け替えただけ。中身は購入したお店で大抵処理してもらっていた。
「ええと……」
スクールバックの中からメモの切れ端を取り出し、そこに書かれている星夜のお店の番号と、星夜の母親である愛子の連絡先。ついでに念のためにと教えてもらった星夜の連絡先が記載されている。それを新しいスマホの連絡先に登録した後、バックの中に入れていた手帳を取り出し、そこにメモしてあった祐一と玲子の連絡先も登録した。
星夜にはああ言ったが、本当のところ美月はスマホのバックアップはとっていなかった。そのため、前のスマホの情報をパソコンを同期してバックアップすることができないのだ。
けれど美月にとってはそれで良かった。前のスマホに入っていた連絡先にいる人達とこの先一生、連絡を取り合うつもりは一切なかったのだから。
「よし、できた」
待ち受けは元々スマホの中に入っていた空の写真を使用している。元々入っているものというのがダサい感じがするが、美月は特に気にしていない。それが気になるようなら後でネットで調べて別のフリー画像を使えばいいと考えていたからだ。
それよりも何よりも、ダイニングの方から、タカとコウの騒がしい声が聞こえると同時に、何やらガチャガチャとする音の方が気になっていた。
美月はスマホを短パンの後ろポケットに突っ込み、再びダイニングへと向かった。