「まぁ……陛下ったら。大胆な」

「良かったですわね。ユリア様。
楽しく視察が出来たみたいで安心しましたわ」

興奮するアミーナと違うエレンは、分かったのか
クスクスと笑いながら言ってきた。
うぅっ……恥ずかしい。
私は、恥ずかしくなり慌てて布団の中に潜った。

何なの……あれ?
まるで私のこと好きみたいじゃない。
少しずつだが意識をするようになる。
しかしそれを言葉にするには、抵抗があった……。
意地を張っているのか、またまた意識をし過ぎて
素直になれないのか分からないが。

その日は、結局疲れてそのまま眠ってしまった。
しかし翌朝。それに対して変化が起きてしまう。
目を覚ますとあの男は、私の隣で寝ていた。
しかも上半身肌がで……。

「い、いやぁぁっ~!!」

私は、悲鳴と共にあの男をベッドの下に
突き落とした。アミーナとエレン。それに他の
兵達は、驚いて部屋に入ってきた。
すると下に落ちているあの男に驚いていた。

「き、貴様……人をベッドから突き落とすとは、
どういうつもりだ?あぁ?」

「だ、だって上半身裸で寝ているから
いいから……早く服を着て」

「服だと……?そんなのは、そろそろ見慣れろ」

そう言うとあの男は、近づき強引に私の腕を
掴もうとした。だが目の前に来るものだから
パニックになる。なので思わず右手で
いつものように平手打ちをしてしまった。

「もう……どうしたんですか?ユリア様。
すでに陛下の裸なんて見ているではないですか。
何を今さら騒いで……」

「仕方がないじゃない。だって急に
そんな格好をしているから心の準備が出来てなかったのよ」

呆れ返るアミーナに私は、そう答えた。
自分でもよく分からない。
男性の身体は、まだ慣れていないけど……確かに
今さら感はあった。少なくても最近までは、
こんなに心臓がドキドキと高鳴らなかったような気がする。
一体……どうして?
するとエレンは、あることに気づいたのか
クスクスと笑ってきた。