わざと挑発的な態度を取った。
ムカついたし、このチャンスを逃したくなかった。
それに私が強いところを見せてこの男に
ギャフンと言わしたい。するとその言葉に反応する。

「何だと?……ならいいだろう。俺が勝負してやる。
俺に勝ったら貴様は、俺の言うことを聞けよ。
1日でいいから」

「えぇ……分かったわ」 

1日って……。
俺が勝ったら二度とやりたいと言うなとか
言うと思ったら意外な条件だった。微妙に優しい。
だが、どうやら挑発には取りやすいみたいで
実戦稽古に参加出来ることになった。
アミーナ達は、心配そうにしているけど……よーし。
見事に圧勝してギャフンと言わせてあげるわ!

私は、張り切りながら部下達が見守る中で
あの男と戦うために前に出た。
しかしある事に気づいた。私は、枝しか持っていない。
誰かに剣を借りないといけない。するとあの男は、
自分の持っていたもう1つの剣を鞘ごと取ると私に向かって投げてきた。

慌てて受け取るがズシッと重く乗しかかる。
うっ……重い。
私は、いきなり重圧がかかったためバランスを崩し
尻餅をついてしまった。
重さ的には、1500リットルのペットボトルを
持ったような感覚だった。

「剣を持てないような非力な力ならやめておけ」

「だ、大丈夫よ……これぐらい」

私は、立ち上がると構える。
剣って軽そうに見えたけど、意外と重いので
驚いてしまったが持てない重さではない。
しかしこの重さを常に腰につけて長時間も持って
戦わないといけないなんて……意外と大変なのね。

変なところで感心しているとあの男は、
何を思ったのか剣を捨てると鞘を取り出し構えた。
えっ……?私は、驚いていると
「貴様ごとき。鞘1つあれば十分だ。
ハンデとして付けてやろう」と言ってきた。

どうやらハンデとして鞘でやる気らしい。
舐めてるわね……私を。冗談じゃない。
だったらこっちだって!
私は、すぐに剣を捨てると置いた枝に持ち替えた。

「だったら私もこれで行かせてもらうわ。
私は、剣を頼らなくても強いのよ!
これであんたの鼻をへし折ってあげるわ」

「……ふん。面白い、いいだろう。
その強気な態度がいつまで続けられるか見物だな」

何ですって!?完全に舐めきっている。
絶対に圧勝してやる!!
私は、なおさら闘志に火がついた。