「もう……ユリア様ったら、どうして
我慢出来なかったんですか?
ちょっと痛くても我慢したらすぐに慣れるのに」

「すぐ慣れるって……あんたね」

アミーナにキツい一言を言われグサッと胸が
刺さるような気持ちだった。
簡単に言わないでよ……私は、初めてなのよ?
それに……あんなところで。

今でも思い出しただけでも顔から火が出そうだ。
は、恥ずかしい……お風呂で何をやっているのよ!?
しかも、そこにアミーナ達が覗いていたはずだ。
あぁ……恥ずかしい。

「大丈夫ですよ……ユリア様。
次は、もう少し陛下に優しくやってもらうように
私から頼んでおきますから」

エレンまで何を言い出すの?
次って……まだヤラせる気なの?
二度とヤりたくないわよ……あんな恥ずかしいこと。
しかも、それだと我慢出来ない私が悪いみたいじゃない。

「私は、嫌だわ。二度とヤりたくないし
大体あの男も変わり過ぎよ?あんなにベッドで寝るのも
嫌がっていたはずのに……胸を見ただけで変わる?
あんなの……おかしいわよ!?」

「ユリア様……それが男です!」

私は、必死に否定するがそれをバッサリと
切っていくアミーナだった。
あんた……それ正気で言っているの?
横でエレンは、苦笑いしていた。

するとドアが慌てて開けられた。
入ってきたのは、他の侍女の女性だった。

「皇后様。大変です……陛下が!!」

今度は、何なの!?
また引き籠りして騒いでいるのかしら。
とにかく早く来て下さいと言われ無理やり連れて行かれる。

やっぱり寝室だった。
一度ならずまた引き籠ろうとするなんて……。
まったく人騒がせな男ね。
私は、呆れながら行くと何やら騒いでいた。
どうしたのかしら?

覗くとあの男は、荒れており
ロンと他の男が必死にそれを止めていた。

「陛下。おやめ下さい……いくらユリア様に
二度目の平手打ちをされたからって死のうだなんて」