土産売り場には、植物を模した雑貨が多く並んでいた。人気キャラクターとの限定コラボ商品がどんと正面で迎え、園内で見学できる植物の写真がプリントされたクッションなどが、入って左側の壁を埋めている。店の奥には、青地に白で刻まれた「パズル」の文字が掲げられている。わたしはそちらへ歩みを進めた。
目についたものを一つ手に取って振り返ると、ナオさんがいた。「このパズルシリーズなんかかわいくないですか?」園内の部分部分を切り取ったジグソーパズルだ。人気商品の四字を抱えたポップがそばにある。
「これは……弟が寝不足で倒れる」
「弟さん、パズル苦手なんですか?」
「ううん、むしろ得意だと思うよ」
「じゃあなんで……」と返すと、「僕が全部買って行っちゃうから」と、ナオさんは当然のように、少年のような笑みを見せる。「加減しましょうよ」とわたしは苦笑する。
「弟は時間や寝食を忘れてのめり込む部分があるから、全部買って行こうものなら大変なことになる」
「いや、だから加減しましょう?」
「どうせ買うならぱーっと買いたいでしょう?」
ねっ、と眩い笑みを見せるナオさんへ、「富豪ですか」と苦笑する。
目についたものを一つ手に取って振り返ると、ナオさんがいた。「このパズルシリーズなんかかわいくないですか?」園内の部分部分を切り取ったジグソーパズルだ。人気商品の四字を抱えたポップがそばにある。
「これは……弟が寝不足で倒れる」
「弟さん、パズル苦手なんですか?」
「ううん、むしろ得意だと思うよ」
「じゃあなんで……」と返すと、「僕が全部買って行っちゃうから」と、ナオさんは当然のように、少年のような笑みを見せる。「加減しましょうよ」とわたしは苦笑する。
「弟は時間や寝食を忘れてのめり込む部分があるから、全部買って行こうものなら大変なことになる」
「いや、だから加減しましょう?」
「どうせ買うならぱーっと買いたいでしょう?」
ねっ、と眩い笑みを見せるナオさんへ、「富豪ですか」と苦笑する。