俺はアホか!? こんなんじゃカナたんに嫌われてしまう! 冷や汗をタラタラと流す俺に、カナたんは天使のような可愛い顔を少し赤くして告げた。

「……そ、そんなことないよ? 私は原作者の趣味で可愛いのを着させて貰えているから……み、見てみる?」

「えっ!? いいの!? 見る見る! んじゃ失礼して……ってアホかぁーー!?」

 暴走しかけた本能を僅かな理性で必死に止めて、頭を机に叩きつけた。

「な、直哉くん?」とカナたんが心配してくれたけど、頭を冷やさないとカナたんに襲いかかってしまいそうな自分が恐ろしかった。

 しばらく経って、やっと心が落ち着いて来た。

「カナたんごめんね。ちょっと取り乱しちゃった……よし、なんの話をしよっか」

「あ、あのね。私、直哉くんに聞きたいことがあるんだけど、いいかな……?」

「大歓迎だよ! すごく嬉しい! それで、どんなことが知りたいの?」

「な、直哉くんは……私とHなこと、したいとか考えるの?」

 再び頭を机に叩きつける作業が始まった。わざとなのか? この子は俺の理性を吹き飛ばしたくてこんなことを言ってくるのか? ひょっとして誘われているのか?

「直哉くん駄目だよ! 血が出てきたよ!?」

「じゃあ発言には気をつけて! カナたんは俺を大量出血で殺したいの!?」