――時間後。

「いやー千歳ちゃんは何着ても可愛いね!」
「みなみちゃんの方が可愛いよ! スタイル良くて羨ましい!」

 盛り上がるふたりの後ろで俺はまたまた無言だった。
 今度は頑張って会話に入ろうと「冬木、お前って脚綺麗だよな。太ももの間の隙間とか、すげえ良いと思う」と褒めたのに、何故かふたりとも苦笑いしてた。それから目を合わせてくれない。

「次はどうする?」

 洋服入りの紙袋を片手にみなみが訊ねると、冬木は「プリクラ撮りたい!」とはしゃいでいた。撮るならふたりでどうぞと拒否したが、何故か付き合わされることになった。帰らせろ。