――四月十五日(水)
学校が始まって一週間。
あの日以降冬木はより積極的に話しかけてくるようになった。
「おはよう誠くん!」
朝、教室に着くとまずこれだ。
「やあ誠くん! お昼ご一緒してもいいかな!」
昼、屋上前の階段でもこれだ。
そして帰り道――。
「やあ誠くん! お帰りかな! 私も一緒に――」
「おい」
「はい」
校門前で俺を待ち構えていただろう冬木に割ときつめの視線を送った。
「何で俺なんだ?」
「と、申しますと?」
「何故俺につきまとう」
睨むように言い放った。
冬木のことは嫌いではない。どちらかといえば好意的な目で見ているくらいだ。たった一週間の付き合いだが俺には分かる、こいつは良い奴だ。
学校が始まって一週間。
あの日以降冬木はより積極的に話しかけてくるようになった。
「おはよう誠くん!」
朝、教室に着くとまずこれだ。
「やあ誠くん! お昼ご一緒してもいいかな!」
昼、屋上前の階段でもこれだ。
そして帰り道――。
「やあ誠くん! お帰りかな! 私も一緒に――」
「おい」
「はい」
校門前で俺を待ち構えていただろう冬木に割ときつめの視線を送った。
「何で俺なんだ?」
「と、申しますと?」
「何故俺につきまとう」
睨むように言い放った。
冬木のことは嫌いではない。どちらかといえば好意的な目で見ているくらいだ。たった一週間の付き合いだが俺には分かる、こいつは良い奴だ。