消えてくれないだろうかという願いのこもった目を横に流すと冬木が両手を合わせて嬉しそうにご飯を食べようとしているところが目に入った。
「よーし、それじゃあいただきまーす!」
「ごちそうさま」
「え、はや!?」
驚く冬木を無視して俺はそそくさと立ち上がった。
こういう時は撤退するに限る。良心は痛むが信条を曲げる気は毛頭ない。
「悪いな、早食いなんだ。それじゃ」
「早食いって太るらしいよ」
「そうか、じゃあお前はここでゆっくり時間をかけて食べるといい」
「むう、手ごわい。中々やるね」
手ごわいって、一体何と戦っているんだこいつは。
呆れながら教室に戻り、改めて昨日撮った動画を見返す。必要以上に賑やかな教室ではとても集中できたものじゃないが、やらないよりかはマシだろう。少なくとも屋上前で冬木に話しかけられ続けるよりかは有意義に時間を扱える。
「よーし、それじゃあいただきまーす!」
「ごちそうさま」
「え、はや!?」
驚く冬木を無視して俺はそそくさと立ち上がった。
こういう時は撤退するに限る。良心は痛むが信条を曲げる気は毛頭ない。
「悪いな、早食いなんだ。それじゃ」
「早食いって太るらしいよ」
「そうか、じゃあお前はここでゆっくり時間をかけて食べるといい」
「むう、手ごわい。中々やるね」
手ごわいって、一体何と戦っているんだこいつは。
呆れながら教室に戻り、改めて昨日撮った動画を見返す。必要以上に賑やかな教室ではとても集中できたものじゃないが、やらないよりかはマシだろう。少なくとも屋上前で冬木に話しかけられ続けるよりかは有意義に時間を扱える。