駅でいつも通り待つ私。
誰を待っているかもいつも通り。
こんな関係、続けていいのだろうか……
「ごめん」
そう聞こえ、振り返ると違うカップルの会話だったことに気づく。
遅刻してきたであろう彼氏とそれに笑って返す彼女。
幸せなんだろうな……
そう思うとまた胸が痛い。
今日はいつもより長い時間待っている。
最近会う時間が減ってきているのは気のせいだろうか。
「お待たせ」
今度はもっと近いところで聞こえた声に顔を上げると一彦が立っている。
「最近さ、仕事忙しくなったから会えなくって。ミサも最近様子おかしいし、疲れちゃうんだよね」
聞いてもいない理由に私は笑って返すことしかできなかった。
「ミサさん様子おかしいのに会って大丈夫なの?」
笑って返しても、そこだけは気になってしまう。
すると、一彦は一瞬考えた顔をしたが、すぐに顔を緩めて笑顔を見せる。
「大丈夫だよ。里美こそ最近元気なくない?」
その言葉に少しムカついてしまった。
一彦はきっと思わないのだろう。
私はミサの次。一番ではない。
なのに、毎日元気に明るく笑うことなんてできない。
それでも、一彦の隣にいたいと思う私もおかしい。
「全然!元気だよ」
笑って見せると一彦は「そっか」と笑って前を歩く。
誰かに見られないようにとか、関係がわからないようにとか。
そんなことを気にして会う私たち。
今日は途中まで一緒に帰ることが精一杯。
本当はもっと一緒にいたい。何も隠さない関係でいたい。
でもそれは他の人を傷つける。
私の心には罪のある感情だらけだ。
誰を待っているかもいつも通り。
こんな関係、続けていいのだろうか……
「ごめん」
そう聞こえ、振り返ると違うカップルの会話だったことに気づく。
遅刻してきたであろう彼氏とそれに笑って返す彼女。
幸せなんだろうな……
そう思うとまた胸が痛い。
今日はいつもより長い時間待っている。
最近会う時間が減ってきているのは気のせいだろうか。
「お待たせ」
今度はもっと近いところで聞こえた声に顔を上げると一彦が立っている。
「最近さ、仕事忙しくなったから会えなくって。ミサも最近様子おかしいし、疲れちゃうんだよね」
聞いてもいない理由に私は笑って返すことしかできなかった。
「ミサさん様子おかしいのに会って大丈夫なの?」
笑って返しても、そこだけは気になってしまう。
すると、一彦は一瞬考えた顔をしたが、すぐに顔を緩めて笑顔を見せる。
「大丈夫だよ。里美こそ最近元気なくない?」
その言葉に少しムカついてしまった。
一彦はきっと思わないのだろう。
私はミサの次。一番ではない。
なのに、毎日元気に明るく笑うことなんてできない。
それでも、一彦の隣にいたいと思う私もおかしい。
「全然!元気だよ」
笑って見せると一彦は「そっか」と笑って前を歩く。
誰かに見られないようにとか、関係がわからないようにとか。
そんなことを気にして会う私たち。
今日は途中まで一緒に帰ることが精一杯。
本当はもっと一緒にいたい。何も隠さない関係でいたい。
でもそれは他の人を傷つける。
私の心には罪のある感情だらけだ。