【あらすじ】
ミステリー作家の娘で死体役しか出来ない司馬有加、そしてミステリー作家志望なのにミステリー小説を読むことが禁止されている南港梨緒。二人の名前から”アリナシ”コンビと呼ばれていた二人はある日、大学の同じ学部である先輩から相談事を持ちかけられ、お茶会を催してくれるということで先輩の家へと行ってみると、そこには変わり果てた彼女の姿が其処にあった。
有加の叔父さんである刑事へと通報して、事件へと発展していく。その倒れている先輩の死体を見て、有加が一言呟いた。
「死体が煩いほどに語りかけてくるのが分かるのよね」
そして調べていくうちに浮かび上がった容疑者。その動機は。

何故、有加は死体役しかすることが出来ないのか、そして、梨緒はどうしてミステリー小説を読むことを禁止されているのか。

――僕らには、人に言えないヒミツがある。