靴箱の前まで来て小さく振り向いてみると、追いかけてきたりする様子はなかったので、ほっと息をつく。
蓋を開けてローファーを取り出し、上履きを脱ぎながら、まさか千秋に会うなんて、と溜息を吐き出した。
高校に入ってから彼と会ったのは、全校集会などで人波の向こうに見つけたり、さっきのように遠くから姿を見かけたりするのを除けば、たしか五月ごろに渡り廊下で、体操服を着てグラウンドに向かうI組の集団と擦れ違ったときの一度だけだと思う。
私はそのころはまだ『普通の高校生活』を送っていて、同じクラスの女子たちとたわいもないおしゃべりをしている最中だったし、千秋も千秋で隣の男子と話をしていたから、私たちはほんの一瞬、視線を合わせただけだった。
『よかった。千秋、ちゃんと友達ができたんだ』と勝手に安心したのを覚えている。その一ヶ月後には自分が全ての友達を失うなんて夢にも思わず、ずいぶん上から目線なことを思ったものだ。
これまでずっと会わなかったのに、どうして今になって会ってしまったんだろう。こんな状況になってしまってから、どうして。いちばん会いたくなかった人に、どうして。
春乃や冬哉にも、もちろん今の自分は知られたくない。でも、千秋がいちばん嫌だった。
『光夏がいてくれてよかった……』
あの金色の雪が降る中、そう言ってすがるように私の手を握った千秋にだけは、絶対に、知られたくない。
深い深い溜息とともに、私は校舎の外へと一歩踏み出した。
*
翌日、いつものように俯いたまま、私は教室へ向かって廊下を歩いていた。
視界の右側を、窓から射し込む光が白く照らしている。ちらりと外を見ると、夏真っ盛りのころに比べて、太陽は少し小さく遠くに感じられた。
もう夏も終わりか、とぼんやり思ったそのときだった。
「ひーなちゃん」
鈴を鳴らすような可憐な声が、私を呼んだ。
驚いて足を止め、顔をあげる。そこには、小さく首を傾げてこちらを見ている、小柄で華奢な女の子――春乃がいた。
視線が絡み合った瞬間、彼女はわずかに目を見開いたように見えた。それから、ほうっと息を吐きながら目を細め、ふんわりと笑った。
「おはよ、光夏ちゃん」
昔と変わらない調子でのんびりと朝の挨拶をしてくる彼女の隣には、ズボンのポケットに手を突っ込み、高い背をさらに伸ばすようにして冬哉が立っている。
「よお、光夏」
彼は軽く右手をあげて私に笑いかけた。
「あ……うん、おはよう」
あまりにも突然の事態に、私はさすがに動揺を隠しきれず、ぎこちなく挨拶を返すことしかできない。
昨日、千秋にばったり会って、名前を呼ばれただけでもびっくりだったのに、まさか昨日の今日で春乃と冬哉にまで遭遇することになるなんて。しかもふたりとも、これまでの数年間の空白なんて存在しなかったかのように、平然と声をかけてくるなんて。どういう風の吹き回しだろう。
まさか、昨日の三人の姿を眺めていた私に気がついて、羨ましがっているのかと可哀想になって、わざわざ本館まで顔を見せに来た、とか?
さすがに卑屈な裏読みをしすぎだろうかと思いつつ、戸惑いのまま泳がせた視線の先で、ふたりの後ろ、少し離れたところに静かに立つ千秋を見つけた。
「……おはよう、光夏」
千秋は感情の読めない不思議な温度の瞳で、声をかけてきた。
「……おは、よう」
かすれた声でなんとか返す。
もしかして千秋が春乃たちを連れてきた? 昨日の私の様子が、やっぱり不自然だったとか?
「なんか、このメンバーで集まるの、久しぶりだねえ」
私の不安と焦りをよそに、春乃が微笑みながら昔と変わらないのんびりとした口調で言うと、冬哉も「だな」と歯を見せて笑った。千秋も「うん、久しぶりだ」と頷く。
黙っているのも変かと思い、私は乾いた声で「そうだね」と呟いた。
四人揃ってこうやって顔を合わせるのなんて、本当に、いったい何年ぶりのことだろう。どんな口調で話していたかも忘れてしまうくらい久しぶりだ。たぶん五年、いや六年以上は経っている。
そもそも私たち四人は、互いに性格も考え方も趣味嗜好も、なにもかも全く違った。
冬哉はいつもクラスの中心にいらリーダー格、明るく快活で人当たりがよく、誰とでも分け隔てなく接することができる。身体を動かすのが大好きで、スポーツ全般が得意、勉強もできる。
春乃はおっとりしていて天然で、でも人の嫌がることは絶対に言わず、とても優しくて明るくて、おしゃれで可愛らしい女の子。アクセサリーや服作りが好きで、ピアノもすごく上手。
千秋はあまり感情を見せず、無口で必要最低限のことしか話さないけれど、たまに口にする言葉にはとても重みがある。そしてかなりのマイペースで、積極的に特定の誰かとはつるむことはなくて、だからこそ自分の世界をしっかり持っている。絵や工作が好きな芸術家肌。
そして私は、いわゆる優等生タイプ。でもとにかく無駄に正義感が強くて、気も強くて、相手の気持ちも考えずになんでもはっきり口に出してしまう。つまりは性格がきつい、というか、性格が悪い。好きなものや得意なものは、特にない。
そんな私たちなので、学校ではもちろん違うグループにいた(千秋は基本的にひとりでいた)けれど、放課後や休日になるといつも集まっていた。全然タイプが違うのに、四人でいるときにはそれが気にならなかった。不思議な調和がとれているような感じで、妙にしっくりときていた。お互いに欠けている部分を補い合うような関係が、それぞれに心地よかったのだと思う。
でも、男女の境界ができただけで、私たちは一気に崩れて、ばらけてしまった。
私たちは、四人だからこそ仲良くなれたのだ。たとえば男子二人と女子二人で見ると、同じ性別とはいえあまりにタイプが違って、四人組が解散された途端、もちろん仲が悪いわけではないけれど、ただの同級生、のようになってしまった。
特に千秋と私は、冬哉や春乃と違って人付き合いが得意なほうではないので、最も隔たりが大きくなった。中二で同じクラスになったものの、結局一年間まったく口をきくことはなかった。
こんな状態なので、今さら彼らと面と向かって話すのがどうにも気まずくて、たとえどこがですれ違ったり見かけたりしても、私はあえて目を逸らし顔を背けて、気づかぬふりをしていたくらいだった。
それなのに、彼らは――。
「なんか昔に戻ったみたいだな」
「うん、懐かしいねえ」
冬哉の言葉に、のんびりと答える春乃、静かに頷く千秋。
彼らは至極当たり前のように――まるで昨日もおとといも去年も、今日までずっと、あのころと同じように四人で一緒にいたかのように、平然とした様子で私に向き合っている。
なんだか、私まで錯覚に陥りそうだった。今こうしていることが自然なことで、これからもずっとこうしているのが当然のような。
「すごく、嬉しい」
千秋が無垢な眼差しを私に向け、花の蕾が綻ぶような声で言った。本当に心からそう思っている、というような顔で。
それを見た瞬間、私には無理だ、と思った。私は彼にそんなふうに言ってもらえるような人間ではない。昔のようになにも怖れずに真正面から三人を見つめるなんて、できるわけがない。
私はもう昔の私ではないから。彼らの知っている私ではないから。
今の私を、彼らに、千秋に――見られたくない。
私は、一度は緩みかけた唇をぐっと引き締め、視線を下に向けた。
「ねえ、光夏ちゃん。あのね……」
春乃がなにかを言いかけたそのとき、背後から騒がしい集団が近づいてくる気配がした。
振り向かなくても分かる。“あいつら”だ。
背筋が寒くなった。この三人と一緒にいるのを、絶対にあいつらに見られるわけにはいかない。
「あのね、お願いが――」
私は春乃の言葉を遮るように軽く手をあげ、勢いよく歩き出すと、その横をすり抜けた。
「あっ、光夏! 待て……」
「光夏ちゃん、待って!」
冬哉と春乃の声が背中に突き刺さる。肩が震えそうになるのを必死に堪えた。
そして、二人の後ろに黙って立っていた千秋の傍らを通り過ぎる。すれ違いざま、囁くような、なぜか泣きそうにも聞こえる声が、ぽつりと言った。
「光夏……」
私は顔を背けて彼の瞳から逃れ、小声で三人に「ごめん、急いでるから」と告げて、小走りに教室へと向かった。
教室に入って自分の席に座り、昨日と同じように、これまでと同じように、俯いたままただひたすら時が過ぎるのを待つ。相変わらず、誰も私を見ないし、まして声をかけてくることもない。
朝礼開始のチャイムと同時に、あいつらが馬鹿笑いと共に飛び込んできた。
「イェーイ、ギリセーフ!」
「ラッキー! オレもう既に今月三回遅刻してるからさあ、特別指導になるとこだった」
「いやいや、まだ今月あと二週間あるから、ぜってー無理だろ!」
「それな!」
ぎゃはは、と下品な笑い声。耳を塞ぎたくなるけれど、そんなことをしたらどうなるか目に見えているから、必死に堪える。
すぐに担任が入ってきて、クラスを見渡しながら「出欠とるぞ」と言った。
「えーと、欠席者は……いないな」
そのとき突然、「はいはーい!」と誰かが叫んだ。あいつらの中のひとり――リーダーの島野の声だ。
思わず見ると、島野はにやにやと下卑た笑いを浮かべながら、先生に向かって挙手して、やけに嬉しそうに言った。
「満永さんがいませーん」
瞬間、心臓が氷水の中に投げ込まれたように、大きく跳ねて震えた。
まさか自分の名前が出されるなんて思ってもいなかった。クラスの人間が私の名前を口にするなんて、いつぶりだろうか。これまでずっと、わざとらしく『いないもの』扱いしていたくせに、なんで急に。いや、『いません』と言われたんだから、『いないもの』扱いなのは変わらないんだけど。今までは名前さえ呼ばれず、もとから存在しない幽霊のように扱われていたのに。
他の生徒たちはざわめきながら、ちらちらとこちらへ視線を送ってくる。面白がるような目、笑いをこらえるような目、どこか気まずそうな目、同情を装いつつも好奇心を隠しきれない目、特になんの感情もなく置物でも眺めるかのような無関心な目。
真っ暗な舞台袖で息を殺していたのに、唐突に胸ぐらを掴まれて力ずくで引きずり出され、無理やりスポットライトの真ん中に立たされた。そんな気分だった。
「いませーん!」
島野の腰巾着でお調子者の大山が、同じようにぎゃははと笑いながら手を挙げて叫ぶ。
「お前らなあ……悪ふざけも大概にしろよ。ったく……」
呆れたように肩をすくめてぼやいた先生は、一瞬私のほうを見たものの、深々と溜息をついただけだった。次の瞬間には何事もなかったかのような顔で出席簿を記入している。
胸の奥のほうでちりちりとなにかが焦げるような感じがした。俯いてぐっと唇を噛む。
別に先生に助けてもらおうとか、救いを求めようとか、そんなことは微塵も思っていなかった。弱味を見せるなんてまっぴらだから、事情を話すつもりもなかった。でも、あんなにあからさまな嫌がらせを目の当たりにしても、こんなふうに適当に受け流されるなんて。別に期待なんてしていなかったけれど、さすがに平常心ではいられない。悲しいとかつらいとかではなく、ただただ虚しくて腹が立った。
連絡事項の伝達が始まってみんなが前に向き直ったので、少し肩の力が抜ける。久しぶりに注目を浴びたせいで、身体が強張っていた。
ふっと細く息を吐いたとき、ふと視線を感じた。目を向けると、ふたつ隣の席に座っている吉田さんだった。ひどく申し訳なさそう、と表現するのがいちばんしっくりきそうな表情だ。
別に悪いのは吉田さんじゃないよ、という思いをこめて、私は小さく頷いて見せる。それでも彼女は重苦しい顔のままだった。
無理もないかな、と思う私がこうなったのは、吉田さんのせいというわけではないけれど、確かに彼女がきっかけだったと言えるから。
私がクラスの“幽霊”になった原因は、彼女があいつらから受けた仕打ちについて、苦言を呈したからだった。つまり、私の下らない正義感のせいだ。
六月のある日の昼休みのことだった。弁当を食べ終えた島野のグループが、いつものように教室の真ん中でふざけ合いながら騒いでいた。すると大山が体勢を崩して吉田さんにぶつかり、その拍子に彼女は食べかけの弁当箱を床に落としてしまった。
私を含めて周りにいたみんなが思わず声を上げたけれど、島野たちは、慌てて床にこぼれた食べ物を拾い集める吉田さんを見て、にやにやと笑い出した。謝罪もせずに。
かちんときた私は、それまで『触らぬ神に祟りなし』と考えて接触を避けていた彼らに向かって、思わず声を荒らげた。
「ちょっと! ぶつかったんだから謝りなよ」
その瞬間、吉田さんが弾かれたように顔を上げ、目を丸くして私を見た。
「いっ、いいよ、満永さん。全然大丈夫だし」
彼女は焦ったように手を振った。私は隣に腰を下ろして玉子焼きを拾いながら首を振った。
「大丈夫なわけないじゃん。それに、お弁当までこんなんなっちゃって……」
「ん、でも、ほんとに大丈夫だから」
米粒とハンバーグのソースで汚れた手を、彼女はそれでも微笑みながらぶんぶんと振っていた。
私の突然の非難に驚いたのか、意表を突かれたような顔でしばらく口を閉ざしていた島野が、ふっと笑みを洩らした。
「いやいや、そいつ縦も横もでかいんだから、ちょっとくらいぶつかったって大丈夫だろ」
てっきり謝ると思っていたのに、そんな言葉が出たことが信じられなくて、私は唖然と彼らを見上げた。
「だよなあ。ぜってー吉田より大山のほうが軽いし、平気だろ」
島野に賛同する仲間の言葉に、大山が両手を叩いて大笑いした。
「てゆーか吉田さ、それ以上デブったらやべーじゃん。もう食わないほうがいんじゃね?」
「あはは! それな!」
「だから俺はダイエットに協力してやったんだっつーの! むしろ感謝してほしいくらいだよな」
かっと頭に血が昇り、全身が熱くなった。こんなに腹が立ったのは久しぶりだ、と思った。
私は島野たちが普段から吉田さんをからかっていたのを知っていた。それでも彼女はいつもにこにこ笑って受け流しているように見えたので、苦々しく思いながらも黙っていたのだ。
でも、これはあんまりだ、と思った。こんな酷い仕打ちを目の当たりにして黙っているなんて、絶対にできない。許せない。
気がついたときには、私の手は大山の腕をつかんでいた。
「あんたたち、最低! 謝りなさいよ!!」
大山がぎょっとしたように目を見開いた。島野たちは眉をひそめて「あぁ?」と凄んできたけれど、怖さよりも怒りが勝った。私は激情のままに彼らを見回し睨んで、「みんな謝りなさいよ」と言った。
「今まで言ったことも、全部全部、ちゃんと謝れ! 吉田さんに謝れ!!」
そう叫びながら目を落とすと、彼女は弁当箱を握りしめながら俯き、肩を震わせていた。垂れた髪の間から見える耳や頬は真っ赤だった。
そのときの私には、彼女がなぜ赤くなっているのか分からなかった。怒りや悔しさだろう、と思っていた。
でも今思えば、あれは羞恥だったのだろうと分かる。私が「謝れ」と言ったことで、彼女は、自分が島野たちに馬鹿にされ傷つけられてきた現実を突きつけられてしまったのだ。きっと笑って受け流すことで見ないようにしていた、認めたくなかった現実を。
私は、失敗したのだ。人の気持ちが分からない――自分が傷ついているという事実を、弱さを、他人に知られたくないという繊細な気持ちが、理解できない人間だったから。
でも、今の私には、あのときの彼女の気持ちが、痛いほど分かる。
彼女に怒りがあったとしたら、島野たちよりも、私に対するものだっただろう。
島野たちは結局謝らず、悪態をつきながら教室から出ていった。
その日を境に、私は彼らに疎まれ、目の敵にされ、あからさまな嫌がらせをされるようになった。持ちものを汚されたり隠されたり捨てられたり、陰口を叩かれたり直接暴言を吐かれたり、机を蹴られたり足を引っかけられて転ばされたり。登校したとき、移動教室や体育のあと、バカ、アホ、出しゃばり、カンチガイ女、などと油性ペンで机に落書きされているのを発見したことも、何度もある。
それだけなら、馬鹿な男子たちに絡まれて面倒だ、という程度で済んだ。でも、悪意は急速に広がっていった。彼らと親しくよく一緒に行動していた、クラスの女子の中心敵な派手で騒がしいグループが嫌がらせに加わり、おそらく彼女たちが提案したのだろう、無視が始まった。私をいないものとして扱い、わざとらしくぶつかってきたり、机を勝手に空き教室へと持っていかれたりした。それなのに、不愉快な視線をちらちら送ってきては、なにかひそひそしゃべりながら笑う。
そして、その無視には、クラスの全員が参加した。誰も話しかけてこなくなり、目も合わさなくなり、列の前からプリントが回ってくるときも、私だけ飛ばされた。
それまでの私にはいちおう、休み時間や教室移動、昼食時間などを共にする友達がふたりいた。出席番号が前後だったことで親しくなった女子ふたりだった。でも、正直なところ、たまたま番号が近かったから仲良くなっただけの、校内限定の便宜的な友達という感じで、いちおう連絡先は交換していたものの課題や行事予定の確認などの事務的なもの以外でメッセージのやりとりはなかったし、休日に遊びに行くような関係ではもちろんなかった。彼女たちは少し気まずそうな顔をしつつも、他のクラスメイトと同じように私から離れていった。
一学期、私はクラスの副委員長をしていて、それなりに認められ、時には頼られていたように思う。それなのにみんな呆気なく島野側についた。薄情な、という気持ちはやっぱり込み上げてくる。
でも、仕方がないだろうと思う。誰もが、島野の機嫌を損ねて次のターゲットにされては堪らないと思っているのは明らかだった。よくある話だ。
島野は、子どものころから格闘技かなにかを習っているらしく、身体が大きい。しかも声も態度も大きい。彼の腰巾着たちも、その威を借りて偉そうに振る舞っている。教室ではいつも、自分たちしかいないと思ってるんじゃないか、と疑ってしまうほどの大声で騒いでいて、立てる物音もいちいち大きい。それに反応して眉をひそめるような人がいると、途端に険しい顔で「言いたいことあんのか?」と凄む。だから他の生徒たちは気にしない振りをするしかないのだ。子どもじみた恐怖政治みたいなものだ。みんな本気で恐れているというよりは、面倒なやつらと関わり合いになりたくない、と考えているのだろう。
そうやって、島野たちから始まった私への嫌がらせは、集団無視という形でクラス中に広まり、私は幽霊になった。