・
・【ラップバトルします】
・
やたら肩を回している海人。
いや投球練習でも始めるんか。
ラップでしょ、ラップ。
一応私も立って、海人と対峙する。
いやでも私は海人に守ってもらうだけでいいのに。
「よしっ、那智! ラップバトルだ!」
そう言ってマイクを構えた海人。
私は海人から渡されたペンをマイク代わりにして構えた。
いや、私のマイク代わり細ぇなぁ。
≪海人≫
那智、始めるぞ、ラップの練習いや本番 その前にもっと、研究したほうが
いいとは思うが、那智がその気ならば やってやるよ、その興味、宝
まだ分からないこともあると思う 不安の雲は覆う、それでも教えるトーク
勝負! 那智もラップでしてほしい返答 健闘を祈る、だがしかしこっちが先勝
≪那智≫
急な戦闘? それより温まりたい銭湯 優しい言葉がほしいのが女子の伝統
連動させればいいの? こうやって韻を 一応深めていきたい深度
信用しているよ、海人、というか信頼 私にとって海人は守ってくれる深海
金塊のように光っていて、私の財産 絶対しないでよ、解散
……ん? あれ? 何か私……内容が告白じみている!
あらヤだ! 告白じみっちゃってる!
浮かんだ言葉をそのまま出すから結果、告白じみちゃってるじゃん! ハズい!
海人に、海人に……想いを気付かれちゃったんじゃないのかな……。
≪海人≫
大胆に褒めてくれてありがとう そんだけ言ってくれれば俺には無い下降
じゃあ俺も褒めるぜ、那智を越えるぜ 那智はまるで成功を遂げる絵
美しく世界を描く、デカく偉くなる 那智はいつも自分を磨く、目立つ手数出す
磨けば磨くほど輝くサファイア そんな那智は理不尽と闘う破壊者
告白じみていることには気付いていないな……良かった、良かった……でも!
≪那智≫
破壊者なんて褒め言葉は課題だ 女子に言う台詞じゃない、墓以下
もっと可愛いとか綺麗とかあるでしょ もっといい感じにして、描く絵を
描いてほしいな、百合の花とか白鳥 美しいモノにしてほしい拡張
格調高くする必要は無いからー これだけは必要無い、破壊カラー
「那智! 結構ラップ上手いじゃないか!」
そう言ってハイタッチのポーズをした海人。
私は一瞬躊躇したけども、むしろラッキーだと思い、海人とハイタッチをした。
う~、私の手汗で海人、不快になっていないかなぁ。
「手に汗を握るほどのバトルだったな! そういうことだな! 那智!」
いや手汗の感想を言うな! ハズいだろ!
「そうか、那智はもうラップを聞きすぎて出来るわけだなぁ」
「まあ確かにそうかもしれない」
「じゃああとは、もう少ししっかり座学をやってから合格かどうか決めよう!」
「いやまだ何かやるのっ?」
と言いつつも、まだ海人と一緒にいれて嬉しいのは内緒だ。
・【ラップバトルします】
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やたら肩を回している海人。
いや投球練習でも始めるんか。
ラップでしょ、ラップ。
一応私も立って、海人と対峙する。
いやでも私は海人に守ってもらうだけでいいのに。
「よしっ、那智! ラップバトルだ!」
そう言ってマイクを構えた海人。
私は海人から渡されたペンをマイク代わりにして構えた。
いや、私のマイク代わり細ぇなぁ。
≪海人≫
那智、始めるぞ、ラップの練習いや本番 その前にもっと、研究したほうが
いいとは思うが、那智がその気ならば やってやるよ、その興味、宝
まだ分からないこともあると思う 不安の雲は覆う、それでも教えるトーク
勝負! 那智もラップでしてほしい返答 健闘を祈る、だがしかしこっちが先勝
≪那智≫
急な戦闘? それより温まりたい銭湯 優しい言葉がほしいのが女子の伝統
連動させればいいの? こうやって韻を 一応深めていきたい深度
信用しているよ、海人、というか信頼 私にとって海人は守ってくれる深海
金塊のように光っていて、私の財産 絶対しないでよ、解散
……ん? あれ? 何か私……内容が告白じみている!
あらヤだ! 告白じみっちゃってる!
浮かんだ言葉をそのまま出すから結果、告白じみちゃってるじゃん! ハズい!
海人に、海人に……想いを気付かれちゃったんじゃないのかな……。
≪海人≫
大胆に褒めてくれてありがとう そんだけ言ってくれれば俺には無い下降
じゃあ俺も褒めるぜ、那智を越えるぜ 那智はまるで成功を遂げる絵
美しく世界を描く、デカく偉くなる 那智はいつも自分を磨く、目立つ手数出す
磨けば磨くほど輝くサファイア そんな那智は理不尽と闘う破壊者
告白じみていることには気付いていないな……良かった、良かった……でも!
≪那智≫
破壊者なんて褒め言葉は課題だ 女子に言う台詞じゃない、墓以下
もっと可愛いとか綺麗とかあるでしょ もっといい感じにして、描く絵を
描いてほしいな、百合の花とか白鳥 美しいモノにしてほしい拡張
格調高くする必要は無いからー これだけは必要無い、破壊カラー
「那智! 結構ラップ上手いじゃないか!」
そう言ってハイタッチのポーズをした海人。
私は一瞬躊躇したけども、むしろラッキーだと思い、海人とハイタッチをした。
う~、私の手汗で海人、不快になっていないかなぁ。
「手に汗を握るほどのバトルだったな! そういうことだな! 那智!」
いや手汗の感想を言うな! ハズいだろ!
「そうか、那智はもうラップを聞きすぎて出来るわけだなぁ」
「まあ確かにそうかもしれない」
「じゃああとは、もう少ししっかり座学をやってから合格かどうか決めよう!」
「いやまだ何かやるのっ?」
と言いつつも、まだ海人と一緒にいれて嬉しいのは内緒だ。