私、こと『マイ』は待ち合わせしていた友人にドタキャンされてハロウィンの夜に一人シブヤの町に放置される。そこに現れたのは、渾身のコスプレ姿の自称あやかし『翠藍(すいらん)』だった。

翠藍は幽世から現世に人間観察に来た学者で、マイにその手伝いをしろと言う。最初はいやいや付き合っていたマイだったが、一緒に過ごすうちに徐々に警戒心を解いてゆく。そして、翠藍は週に一度程度マイの元を訪れるようになる。

そんな日々を過ごしていたマイだったが、クリスマスの日に来ると約束していた翠藍が現れず落ち込んでいた。ところが、それはちょっとした行き違いが原因と知り機嫌を直す。最後は翠藍にプレゼントに腕輪を贈られて正式に「パートナー役」と言われ、ほっこりとしたクリスマスを過ごした。

そして、ちょっとズレたあやかし『翠藍』と普通のOL『マイ』の恋がゆっくりと始まったのだった。