もしかして、クリスマスプレゼントかな!?
そんな期待を胸にドキドキしていると、再び翠藍が何か呪文を唱えた。それに合わせてその輪は測ったかのようにピタリと腕に密着した。
私は腕を曲げてその腕輪を見た。銀色の金属製で、翠藍の瞳のように赤い石がはめ込まれている。
「わあ、ありがとう!」
「礼には及ばん。必要だからな。お前は俺が人間観察をする上で重要なパートナーだからな」
「私、パートナーなの?」
「ああ、そうだな」
翠藍は私の左腕に嵌った腕輪を眺め、口の端を上げた。
なんと、私は正式にパートナー認定されたらしい。
胸がジーンとする。よくわかんないけど、すごく嬉しい!
「よし。では早速出かけるぞ」
「今から?」
「当然だ」
今日の街がどのくらい明るいのか視察に行くと言い張る翠藍と共に、私達は再び外出したのだった。
「ねえ、これデート?」
「デート? なんだそれは?」
「えへへ。なんでもない」
私はとなりを歩く翠藍の腕に手を回し、顔をあげる。
通りの街路樹に飾られたオレンジ色のイルミネーションがキラキラと輝き、どこまでも続いている。
さっきまでの寒さが嘘みたいに、心までほっこりと温かかった。
その後、私は人間観察と称する翠藍に連れ出されて色んな所に二人で出かけたり、たまに人間界にはびこる下級あやかし退治をしたり、なぜか別のあやかしに気に入られて翠藍が嫉妬騒ぎを起こしたりするのだが、その話はまた今度。
ちなみに、翠藍がくれた腕輪が愛玩動物の迷子防止のための探索具であることを私が知ったのは、このずっと先のこと。
当然、大げんかになった。
そんな期待を胸にドキドキしていると、再び翠藍が何か呪文を唱えた。それに合わせてその輪は測ったかのようにピタリと腕に密着した。
私は腕を曲げてその腕輪を見た。銀色の金属製で、翠藍の瞳のように赤い石がはめ込まれている。
「わあ、ありがとう!」
「礼には及ばん。必要だからな。お前は俺が人間観察をする上で重要なパートナーだからな」
「私、パートナーなの?」
「ああ、そうだな」
翠藍は私の左腕に嵌った腕輪を眺め、口の端を上げた。
なんと、私は正式にパートナー認定されたらしい。
胸がジーンとする。よくわかんないけど、すごく嬉しい!
「よし。では早速出かけるぞ」
「今から?」
「当然だ」
今日の街がどのくらい明るいのか視察に行くと言い張る翠藍と共に、私達は再び外出したのだった。
「ねえ、これデート?」
「デート? なんだそれは?」
「えへへ。なんでもない」
私はとなりを歩く翠藍の腕に手を回し、顔をあげる。
通りの街路樹に飾られたオレンジ色のイルミネーションがキラキラと輝き、どこまでも続いている。
さっきまでの寒さが嘘みたいに、心までほっこりと温かかった。
その後、私は人間観察と称する翠藍に連れ出されて色んな所に二人で出かけたり、たまに人間界にはびこる下級あやかし退治をしたり、なぜか別のあやかしに気に入られて翠藍が嫉妬騒ぎを起こしたりするのだが、その話はまた今度。
ちなみに、翠藍がくれた腕輪が愛玩動物の迷子防止のための探索具であることを私が知ったのは、このずっと先のこと。
当然、大げんかになった。