今井さんが私の顔に気づいてそう言ってきた。
えっ?と思い慌てて手で頬を隠した。
あれ……?

もし綾音の言う通りだとしたら
私は、課長のことが好きなの?えぇっ!?

イマイチ自覚が出来ないため自分自身も
驚いてしまった。
まさか、課長のことが好きだなんて
こんなことって有りなの!?

頭の中がパニックになってしまった。
しばらく混乱していたがとりあえず謝ろうとした。
誤解されてやりにくくなっても困るし……。
だが課長も私も仕事が忙しくてなかなか
誤解を解けないままお昼休みになってしまった。
どうにかして謝ろうと課長の様子を伺うが……。

すると課長は、立ち上がり何処かに
向かおうとしていた。
私は、慌てて追いかけようとするが

「ねぇ、二階堂さん。ちょっといい?」

紺野さんが私に話しかけてきた。
今、忙しいのに……。チラッと課長を見ると
すでに何処かに行ってしまい姿はなかった。
あぁ、居なくなっちゃった……。

そんな誤解されたままなのに……。
ガッカリしていると

「さっきは、本当にごめんなさいね。
お詫びと言ってはなんだけど
今度、合コンがあるのだけど二階堂さんも
一緒に行かない?」

紺野さんは、私に合コンに行かないかと誘ってきた。
えっ……また合コン!?

私は、紺野さんの発言に驚いた。
彼女らは、華やかで可愛いのだが
頻繁に合コンに行っているらしい。
だからか、たまに私にも誘ってくれるのだが
行き慣れてないため断っていた。

「えっと……」

「今回の合コンは、海外営業部の桐山君も
参加予定なの。
でも参加予定だった子がダメになっちゃって。
お願い。参加費は、タダでいいから
嫌なら途中で帰ってもいいし……お願いします!!」

正直合コンに興味がないし
それどころではないのだけど……こうも
頼まれると何だか断りにくい。

「いつ……やるの?」