しかも輝く瞳は、白猫と同じオッドアイ。右目がイエローダイヤモンド。左目がブルーダイヤモンドと色まで同じなのである。
この金のネックレスは、祖母から母へそして二十歳のお祝いにと受け継がれて、私のものになった。引き出しの中で大事にしまっておいたネックレスだが、これも何かの縁かもしれないと身に付けてきたのである。

「どう? 白猫ちゃんと同じでしょ?」

白猫はジッと猫のチャームを見つめる。
すると、白猫の視線と共鳴するように、ゆらゆらとネックレスが揺れた。

――ん?

私の指が無意識のうちに動いていたのだろうと思ったが、それにしては白猫に引き寄せられるような揺れ方である。

「白猫ちゃん、なにかしてる?」
そう聞くと、ふいに白猫がごろんと横になり、と同時にネックレスも静かに動きを止めた。
小さな風でも吹いたのかなと思いながらネックレスを首に戻し、なんとなく白猫と話ができるかもしれないと思った。
試しに聞いてみる。

「白猫ちゃん、チーズとささみとかつおぶし。どれがいい?」

するとどうだろう。

私を見上げた白猫は【かつおぶし】と言ったのだ。


「あっ! 聞こえたよ。白猫ちゃん! 私、白猫ちゃんと話ができる!」