今日のメニューは磯辺揚げだ。
鶏肉と竹輪の二種類の磯辺揚げがレタスの上に盛り付けられている。
彩りを添えるためかミニトマトも乗っている。
白飯と味噌汁はセルフサービスでおかわり自由だ。
俺は春宮さんと向かい合うように座り、食事を始めた。
何となく無言で食べるのも味気なく、かといってこれといった話題も見つからず、ぎこちなくなってしまう。
「美味しい…。」
突然春宮さんが呟くように言った。
会話はキャッチボール、こぼれたネタも拾わねばなるまい。
チャンスだ。
「磯辺揚げ好きなの?」
拾えたのかどうなのか、春宮さんがきょとんとした顔で俺を見てから、おずおずと口を開いた。
どうやら微妙なキャッチボールに成功したようだ。
「磯辺揚げというか、竹輪が好きなんです。」
「竹輪?」
「はい!だって私の名前、千草って竹輪に似てますから!」
嬉々として言う春宮さん。
「似てる…かなぁ?」
あまりピンとこず、俺は曖昧な返事をした。
「似てますよぉ!「ち」と「ぐ」が一緒です!」
「いや、竹輪は「ち」と「く」だからね?」
どうでもいい事なのだが、春宮さんが前のめりに主張してくるのが可笑しくて、思わずツッコミを入れてしまう。
「それにそれに、竹輪は先が見通せるんです!」
ほら、と竹輪の磯辺揚げを箸で持ち上げて穴を見せようとするが、
「衣で穴が塞がってる…。」
と一人でボケをかまし、彼女は不満げな表情を見せた。
「ええ~。春宮さん面白いんだけど!」
俺はこみ上げてくる笑いを押さえながらヒーヒー言い、それを見た春宮さんは「もう~!」と更に不満げな表情をするのだった。
鶏肉と竹輪の二種類の磯辺揚げがレタスの上に盛り付けられている。
彩りを添えるためかミニトマトも乗っている。
白飯と味噌汁はセルフサービスでおかわり自由だ。
俺は春宮さんと向かい合うように座り、食事を始めた。
何となく無言で食べるのも味気なく、かといってこれといった話題も見つからず、ぎこちなくなってしまう。
「美味しい…。」
突然春宮さんが呟くように言った。
会話はキャッチボール、こぼれたネタも拾わねばなるまい。
チャンスだ。
「磯辺揚げ好きなの?」
拾えたのかどうなのか、春宮さんがきょとんとした顔で俺を見てから、おずおずと口を開いた。
どうやら微妙なキャッチボールに成功したようだ。
「磯辺揚げというか、竹輪が好きなんです。」
「竹輪?」
「はい!だって私の名前、千草って竹輪に似てますから!」
嬉々として言う春宮さん。
「似てる…かなぁ?」
あまりピンとこず、俺は曖昧な返事をした。
「似てますよぉ!「ち」と「ぐ」が一緒です!」
「いや、竹輪は「ち」と「く」だからね?」
どうでもいい事なのだが、春宮さんが前のめりに主張してくるのが可笑しくて、思わずツッコミを入れてしまう。
「それにそれに、竹輪は先が見通せるんです!」
ほら、と竹輪の磯辺揚げを箸で持ち上げて穴を見せようとするが、
「衣で穴が塞がってる…。」
と一人でボケをかまし、彼女は不満げな表情を見せた。
「ええ~。春宮さん面白いんだけど!」
俺はこみ上げてくる笑いを押さえながらヒーヒー言い、それを見た春宮さんは「もう~!」と更に不満げな表情をするのだった。