寝子池神社は送り火の山の麓にあって、夏に花火が上がった池のすぐ横にひっそりと建っている。
鳥居をくぐると本殿までの参道の両脇に木々がうっそうと生い茂っていて、紅く色づき始めた葉が重なりあってサワサワと音を奏でていた。
すぐ手前に手水舎がある。
送り火の日、ここに二人で座ってたこ焼きを食べた。
そんな思い出すらも、遠い昔のことのように感じてしまう。
キョロキョロと辺りを見回しても、人の姿はない。
野良猫が、ポツリポツリと顔を出しているだけだ。
その中に春宮さんの姿がないか、俺は無意識に確認していた。
いろいろ考えたせいか、ここ数日で、春宮さんは猫であるということを受け入れられるようになってきている。
まだ、猫の姿を見たわけでもないのに、だ。
鳥居をくぐると本殿までの参道の両脇に木々がうっそうと生い茂っていて、紅く色づき始めた葉が重なりあってサワサワと音を奏でていた。
すぐ手前に手水舎がある。
送り火の日、ここに二人で座ってたこ焼きを食べた。
そんな思い出すらも、遠い昔のことのように感じてしまう。
キョロキョロと辺りを見回しても、人の姿はない。
野良猫が、ポツリポツリと顔を出しているだけだ。
その中に春宮さんの姿がないか、俺は無意識に確認していた。
いろいろ考えたせいか、ここ数日で、春宮さんは猫であるということを受け入れられるようになってきている。
まだ、猫の姿を見たわけでもないのに、だ。