夕方、学校帰りにバイト先へ直接行く。
今日も担当はパントリーで、ホワイトボードに部屋名と担当者名を書き込んだ。
今日は宴会の予約が少なくて、二部屋だけだ。
担当者名に、春宮さんの名前はなかった。
悶々とした気持ちが出てしまうのか、落ち着かない。
パントリーの中を無駄に歩いて、気を紛らわせる。
「つっちー。」
ふいに名前を呼ばれ振り向くと、瀬尾さんが腕組をして立っていた。
「あ、ヘルプ入ります?」
瀬尾さんの担当している葵の間に手伝いが必要かと思い、俺はパントリーを出ようとする。
「お前、何かあった?」
「えっ、いや、別に?」
「春宮ちゃんか?」
瀬尾さんはするどい。
見透かしたような目で不適な笑みすら浮かべて俺を見てくる。
俺がわかりやすい態度だったのもあるかもしれないが、瀬尾さんもよく見ているなと妙に感心してしまう。
春宮さんとの出来事を言うことは憚られるけれど、興味本意でこれは聞いてみたかった。
「瀬尾さんは、不思議な出来事信じます?」
突然の俺の言葉に、瀬尾さんは眉間にシワを寄せた。
少し考える素振りをしてから、言う。
「俺はUFOを見たことがある。って言ったらお前は信じるか?俺は例え他人が信じなくても、自分を信じる。自分の身に起きたことを他人に理解してもらおうとは思わん。他のやつなんてどーでもいい。」
瀬尾さんの言葉は、ストンと入ってきた。
ストンと入りすぎたあまり、何も言えないでいると、瀬尾さんは笑いながら「ま、俺は自分が好きだからな」と付け加えた。
今日も担当はパントリーで、ホワイトボードに部屋名と担当者名を書き込んだ。
今日は宴会の予約が少なくて、二部屋だけだ。
担当者名に、春宮さんの名前はなかった。
悶々とした気持ちが出てしまうのか、落ち着かない。
パントリーの中を無駄に歩いて、気を紛らわせる。
「つっちー。」
ふいに名前を呼ばれ振り向くと、瀬尾さんが腕組をして立っていた。
「あ、ヘルプ入ります?」
瀬尾さんの担当している葵の間に手伝いが必要かと思い、俺はパントリーを出ようとする。
「お前、何かあった?」
「えっ、いや、別に?」
「春宮ちゃんか?」
瀬尾さんはするどい。
見透かしたような目で不適な笑みすら浮かべて俺を見てくる。
俺がわかりやすい態度だったのもあるかもしれないが、瀬尾さんもよく見ているなと妙に感心してしまう。
春宮さんとの出来事を言うことは憚られるけれど、興味本意でこれは聞いてみたかった。
「瀬尾さんは、不思議な出来事信じます?」
突然の俺の言葉に、瀬尾さんは眉間にシワを寄せた。
少し考える素振りをしてから、言う。
「俺はUFOを見たことがある。って言ったらお前は信じるか?俺は例え他人が信じなくても、自分を信じる。自分の身に起きたことを他人に理解してもらおうとは思わん。他のやつなんてどーでもいい。」
瀬尾さんの言葉は、ストンと入ってきた。
ストンと入りすぎたあまり、何も言えないでいると、瀬尾さんは笑いながら「ま、俺は自分が好きだからな」と付け加えた。