春宮さんが担当している鞍馬の間では、ちょうどデザートのフルーツを出し終えたところのようだった。
「春宮さん、今ちょっといい?」
「はい、何ですか?」
声を掛けると、小さいワゴンを押しながら俺の方に寄ってくる。
トテトテという音が似合いそうな小さな動きが可愛い。
「奥の葵の間から送り火が見えるから、ちょっと見てきなよ。」
「え、いいの?仕事中なのに。」
俺の言葉に、春宮さんは心配そうな顔になる。
「少しならね。俺がカバーしておくから行ってきな。見てみたいだろ?稲垣さんと香月さんがいるから。」
「うん、ありがとう。」
春宮さんは俺にワゴンを渡すと、小走りで葵の間へ向かった。
その後ろ姿を見ながら、喜んでくれるといいなと思った。
「春宮さん、今ちょっといい?」
「はい、何ですか?」
声を掛けると、小さいワゴンを押しながら俺の方に寄ってくる。
トテトテという音が似合いそうな小さな動きが可愛い。
「奥の葵の間から送り火が見えるから、ちょっと見てきなよ。」
「え、いいの?仕事中なのに。」
俺の言葉に、春宮さんは心配そうな顔になる。
「少しならね。俺がカバーしておくから行ってきな。見てみたいだろ?稲垣さんと香月さんがいるから。」
「うん、ありがとう。」
春宮さんは俺にワゴンを渡すと、小走りで葵の間へ向かった。
その後ろ姿を見ながら、喜んでくれるといいなと思った。