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パーティーを翌日に控えた夕方。前日準備のため再び獅子倉家を訪れているルイの代わりに、良太は『ボヌール・ドゥ・マンジェ』の店番をしていた。
といっても、電話応対と荷物の引き取りという、相変わらず気軽なものである。
「これでそこそこの時給貰えてるんだから、ルイさんにはほんと感謝しないとなぁ」
しみじみと呟きながら、暇つぶしにしろたんのゲージを覗き込む。
ゲージの隅で丸くなり、もふもふのボールのようになって、しろたんはスヤスヤと眠っていた。
「かわいすぎる……」
しろたんの存在は、良太にとっての癒しだった。楽な仕事、そこそこの時給、そしてもふもふの癒し。やっぱり最高のアルバイトだ。
ただひとつ、気になる点があるにはあるけれど――。
入り口のドアが開き、次の瞬間、良太の恐れていたことが現実となる。