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週明けのバイト先で、良太は由美から、運動会で無事三人でお弁当を囲んだことを聞いた。

由美は多くを語らなかったが、「あんなに楽しそうな陽菜は見たことがない」とその時のことを思い出すように微笑んでいた。

一度壊れてしまった家族が元の形に戻るのには、新たな家族が形を成すよりもずっと時間がかかるかもしれない。

それでもお互いを思いやり続けていれば、時間を掛けた分、繋がりは強固なものとなるだろう。

良太は、三人が来年も再来年もともに運動会でお弁当を囲むことを、心から祈った。