ー Girls Side ー


「素直な気持ち」




真夜中、1人ベッドの上で考え事。

いつもは難しい事なんか考えない私、

だけれど今は、私の頬をつたう涙が考えている。

みたいです。




今日別れてきたの、彼と。

鏡の前に座る。

少し慰めてくれる人がほしくて……

だけれど私の前に居るのは、

同じ気持ちの私。




涙が頬を彼との想い出と共に流れ落ちる。

鏡の私はどんなに笑ってみても、

どんなに涙こらえてみても、

慰めてくれはしない。




あの日彼と部屋を暗くして、

共にベランダから見た輝いていた星たち。

星は数えられるくらい少なかったけれど、

私達を祝福しているかのようにさえ思えた。




カーテンをきちんと閉めない彼のせいで、

零れ落ちる窓の隙間からの一筋の光、

それが

暗い部屋での2人のナイトランプとなった。




今、私は思い出したあのナイトランプをつけ、

1人部屋の中で考えている。




ずいぶん前の事、

ちょっと前の事、

そして今日の事。




あんまり私は整理が得意じゃなくって……

想い出のアルバムなんか作った事は無かった。

でも、今私は私の中で整理しようとしている。




あの光が想い出を眠りから覚ます、

欠片のように頬を流れ伝い落ちる。

けれど私は忘れはしない。

今までの想いは嘘では無いもの。

そう、

けっしてね……




アンハッピーエンドかもしれない。

でもね、

私あなた好きになって良かった。




だって……

こんなに人を愛すると言う、

当たり前だけれど

難しい気持ち与えてくれたんだもの。




だからね、

私こころのアルバムの最後に、

こう書こうと思うの。




「あなた好きになってよかった」

「愛し愛される気持ち……ありがとう」

ってね。




今までありがとう

そして



さようなら