着地をするとまたもや敵が攻撃をしてきた。
短剣で防御する。ギリギリ防げたけどなんて早業だ!!
攻撃をしてきたのは、甲賀の忍びだったのだが
影近や陛下と同じぐらいの年の長髪の男だった。

「お前……女なのにやるな!?」

「あんたこそ。でも負けないわよ!!」

私は、剣を振り払うとそのまま体勢を変えて
回し蹴りをした。 だが、バク転をしながら
避けられてしまった。コイツ……速い!?

「忍法・火の術!!」

影近がエイリオにしたような怪しい術を出してきた。
だが、忍術なら修行で教わった。
仕掛けも……防御の仕方も。
私は、地面を蹴ると宙を舞った。
腕をクロスさせると意識を集中させる。

教わった通りにやれば出来るはずだ。
着地をする瞬間と同時に攻撃をした。

「伊賀奥義・カマイタチの術!!」

クロスしていた短剣をもの凄い速さで切り裂いた。
あまりの速さで風を興し、その形から
カマイタチと呼ばれている。
よし、決まった!!

だが甲賀の忍びは、人から太い切り枝に
すり変わっていた。
なっ!?変わり身の術だと!?
甲賀の忍びは、私の背中に姿を現した。
し、しまった!?

「覚悟しろ!!」

忍びは、飛びながら私に向かって剣を向けてきた。
切られるのを覚悟をする。
するとその忍びに向かって弓矢が飛んできた。
その弓矢は、忍びの腕を貫通する。

「ぐわっ!?」

甲賀の忍びは、そのまま倒れた。えっ……?
私は、驚いて振り返ると陛下が弓を引いて
助けてくれた。