食事を終えた後はウインドゥショッピングをしながら、時間を気にすることなく夜の顔になった街の華やかさを愉しんでいた。
最初は腕が絡まっていたのに今は指を絡めて、僕たちは歩く。
「由伊と出かけるのって、かなり久しぶりって気がしない?」
もたれるようにしながら、ひなせが見上げて訊いた。
「休みの日は、一日中ひなせと籠もってるから。かな」
クスリと返すと、意味が分かったひなせは恥ずかしそうにはにかむ。
「・・・これからはずっと籠もりきりだから、覚悟しておいて」
耳元にそっとささやく。
返事の代わりに繋いだ指に力が込められて。
「かわいいよ。・・・ひなせ」
見返す瞳は妖しい色に潤んで、こんな場所でも僕を誘っている。
軽くキスを落とし彼女の欲情をなだめながら。
もう我慢が利かない、とひなせが乞うまで僕は少し意地悪に街を歩き続ける。
「そんなに欲しかった?」
どうしてか今日はひなせを苛めてみたかった。
もっと強請らせて。可愛い顔をもっと歪ませて。赦しを乞わせたい。
ひなせが首に巻いていたストールが、ベッド脇に落ちているのが目に入る。
最初は腕が絡まっていたのに今は指を絡めて、僕たちは歩く。
「由伊と出かけるのって、かなり久しぶりって気がしない?」
もたれるようにしながら、ひなせが見上げて訊いた。
「休みの日は、一日中ひなせと籠もってるから。かな」
クスリと返すと、意味が分かったひなせは恥ずかしそうにはにかむ。
「・・・これからはずっと籠もりきりだから、覚悟しておいて」
耳元にそっとささやく。
返事の代わりに繋いだ指に力が込められて。
「かわいいよ。・・・ひなせ」
見返す瞳は妖しい色に潤んで、こんな場所でも僕を誘っている。
軽くキスを落とし彼女の欲情をなだめながら。
もう我慢が利かない、とひなせが乞うまで僕は少し意地悪に街を歩き続ける。
「そんなに欲しかった?」
どうしてか今日はひなせを苛めてみたかった。
もっと強請らせて。可愛い顔をもっと歪ませて。赦しを乞わせたい。
ひなせが首に巻いていたストールが、ベッド脇に落ちているのが目に入る。