「大丈夫か?」
すぐ目の前で声。衝撃に思わずまぶたを閉じていた私が、まぶたを開けた瞬間、声の主に目を奪われていた。
爽やかなイケメンだった。少なくとも私にはそう見えた。
少し長めの前髪。目は綺麗な二重だ。まつ毛が長くて、女の私から見ても羨ましい。全体的に甘い顔の部類に入るだろう。男性ファッション雑誌の表紙を飾ってもおかしくないと感じるのは私だけか。いや、モデルというより男性アイドルユニットのメンバーといったところか。
「……ありがとうございます」
「ほら」
そのイケメンが手を差し伸べてきた。握手――なはずはない。引っ張って起こしてくれるということだろう。
そっと手を伸ばし、彼の手を握り返すと、想像以上の力で一気に引っ張り上げられた。
「軽っ!! ちゃんとご飯食べてる?」
胸の育たなかった私は、その分、体の至るところに余分な肉がついていない。加え、背は高い分、イメージより体重が軽く感じるかもしれない。
「ありがとうございます」
他の言葉が浮かばず、もう一度同じセリフを口にしていた。
すぐ目の前で声。衝撃に思わずまぶたを閉じていた私が、まぶたを開けた瞬間、声の主に目を奪われていた。
爽やかなイケメンだった。少なくとも私にはそう見えた。
少し長めの前髪。目は綺麗な二重だ。まつ毛が長くて、女の私から見ても羨ましい。全体的に甘い顔の部類に入るだろう。男性ファッション雑誌の表紙を飾ってもおかしくないと感じるのは私だけか。いや、モデルというより男性アイドルユニットのメンバーといったところか。
「……ありがとうございます」
「ほら」
そのイケメンが手を差し伸べてきた。握手――なはずはない。引っ張って起こしてくれるということだろう。
そっと手を伸ばし、彼の手を握り返すと、想像以上の力で一気に引っ張り上げられた。
「軽っ!! ちゃんとご飯食べてる?」
胸の育たなかった私は、その分、体の至るところに余分な肉がついていない。加え、背は高い分、イメージより体重が軽く感じるかもしれない。
「ありがとうございます」
他の言葉が浮かばず、もう一度同じセリフを口にしていた。