そうだよね。美桜の顔を見たら、私なりの落としどころが見つかった。

 偶然だろうと必然だろうと誰かの思惑だろうとそうでなかろうと結果は変わらない。陵がいて私がいて美桜がいて、そして愛犬のレオがいる。他に何がいるというのだ。
 
 これら全てひっくるめて、神の思し召しだと結論づけた。神様のせいなんだから、もうどうでもいい。考えるだけムダ。

 うん、それでいい。

 それがいい。

「美桜! レオの散歩がてら手紙出しに行くよ!!」 
「はーい」

 私は鞄に手紙を入れ、玄関に向かった。

 完