駅前はクリスマスの鈴の音が響き渡っている。

「行こっか」
「うん」

 彼について電車に乗った。

 電車に揺られること1時間ちょっと。電車を下りたのはこの辺りで一番大きな地方都市の駅だ。

 駅前には大きなロータリー。その向こう側にはアーケード街が繋がっているのが見える。

「とりあえず昼ごはんにしよっか?」

 彼の言葉にうなずく。

「昼、何食べたい?」

 首を傾げ、考える振り。

「いっくんに任せる」

 そう言っていたずらげに微笑む。そのやりとりの一つ一つが幸せでたまらない。