話をしていると、自分の柊先生への想いはそこまで強くないのでは、とたまに不安になることもある。
どちらかと言えば、山本先生がアイドル好きなのと同じ種類の想いかもって……。
ひょっとしたら、恋に恋をしているだけなのかな。
そのたびに自分に言い聞かせる。
私は柊先生が好き。これは運命の出逢いなんだ、と。
「なら和宏に電話してやったら? 今日は部活もないみたいだし、案外ヒマしてるんじゃない?」
茶化す私に、結菜は一瞬固まったあと、
「それは……いい」
と口ごもった。
なんだかイジメている気分になってしまい、私は数歩進んで振りかえる。
「さ、帰ろ」
慌ててついてくる結菜を確認してから、もう一度自分に言い聞かせる。
私は、柊先生が好き。
なのに……『恋に恋をしているだけ』という言葉が頭から離れてくれない。
振り切るように早足になってしまう。
それでも、一度浮かんだ考えは、長い影と一緒にずっとついて来るようだった。
どちらかと言えば、山本先生がアイドル好きなのと同じ種類の想いかもって……。
ひょっとしたら、恋に恋をしているだけなのかな。
そのたびに自分に言い聞かせる。
私は柊先生が好き。これは運命の出逢いなんだ、と。
「なら和宏に電話してやったら? 今日は部活もないみたいだし、案外ヒマしてるんじゃない?」
茶化す私に、結菜は一瞬固まったあと、
「それは……いい」
と口ごもった。
なんだかイジメている気分になってしまい、私は数歩進んで振りかえる。
「さ、帰ろ」
慌ててついてくる結菜を確認してから、もう一度自分に言い聞かせる。
私は、柊先生が好き。
なのに……『恋に恋をしているだけ』という言葉が頭から離れてくれない。
振り切るように早足になってしまう。
それでも、一度浮かんだ考えは、長い影と一緒にずっとついて来るようだった。