家に帰る前、教室で結菜としゃべるのが日課になっている。
六時を過ぎたころにようやく帰ることにしてからも、結局は校門のあたりで話は尽きずに続いてしまう。
話題はほとんどが芸能人のウワサ話やクラスメイトや先生のことばかり。
いつか結菜の切なる片想いについて聞いてみたいけれど、自分から聞き出すことではないと密かに決めている。
「今日なんだか和宏くん、具合悪そうじゃなかった?」
とってつけたように口にする結菜に、私は首をかしげた。
「そう? 朝は眠そうにみえたけど、そのあとは普通だった気がするけど」
「ううん、いつもより顔色が悪かったし、元気もなかったよ。まあ、いいんだけどね……」
結菜は本当に和宏のことが好きなんだと思う。
ちょっとした表情や言葉にいちいち喜んで、傷ついたりしている。
六時を過ぎたころにようやく帰ることにしてからも、結局は校門のあたりで話は尽きずに続いてしまう。
話題はほとんどが芸能人のウワサ話やクラスメイトや先生のことばかり。
いつか結菜の切なる片想いについて聞いてみたいけれど、自分から聞き出すことではないと密かに決めている。
「今日なんだか和宏くん、具合悪そうじゃなかった?」
とってつけたように口にする結菜に、私は首をかしげた。
「そう? 朝は眠そうにみえたけど、そのあとは普通だった気がするけど」
「ううん、いつもより顔色が悪かったし、元気もなかったよ。まあ、いいんだけどね……」
結菜は本当に和宏のことが好きなんだと思う。
ちょっとした表情や言葉にいちいち喜んで、傷ついたりしている。