「まさか、そんなことあるわけないでしょ。私たちはみんな友達なんだから。恋とかじゃないよ。もう、芽衣ったら勘繰りすぎなんだから」

すべての言葉が棒読みで本当にわかりやすい。
けれどここでツッコミを入れると本格的に恋愛相談に乗らなくちゃいけなくなりそう。
私もあいまいにうなずいておくことにした。

和宏を見れば、他の男子とギャーギャー騒いでいる。

なんだ、具合が悪いっていうのはやはり冗談だったんだ。

少しホッとしている自分に気づき、意識してブンブンと顔を左右に振った。