空からはまだ雪が降り続いている。

インターホンを鳴らすのにも、なんの躊躇もなかった。

日曜日の今日は、母親は夜勤だからまだ帰ってきていないはずだ。


直樹の妹である芽衣には、必要以上にやさしくしてきた。

きっと俺のことは、微塵も疑っていないだろう。

家のなかに入り、隙を見て直樹を殺すなど簡単だ。