10月5日(水)

わん君に手紙をみせた。

やっぱり思い当たらないみたい。

わん君はわたしにウソをついたりしないから、プレゼントをくれたのは違う人だと思う。

怖がるわたしに、

「自分の彼女がモテるのは悪くないけどね」

ってわん君は笑ってた。

こんなときなのに、とふくれちゃったけれどヤバかった。

だって、「彼女」なんて言われたのははじめてのことだったから。

すごくうれしくて、怖さもどこかへ飛んでいっちゃった。

そうだよね。

友達の誰かが驚かせようとしているのかもしれないし。

わん君は私が怖がらないように励ましてくれたんだよね。

ああ、幸せすぎる。

ずっと一緒にいたかったけれど、お母さんが目を光らせているので早めに帰ってきた。

帰り際にキスしてくれたよ。