「この日記にでてくる、わん君というのが柊先生のことなんだね?」
そこまで言っておかしいことに気づく。
香織とわん君はたしか同級生だったはず……。
「残念ながら不正解だ」
もったいつけるように言う鈴木刑事は、香織と柊先生を線でつないだ。
「佐々木香織と柊我音は、実の兄妹だったんだ」
驚いた私が口を開きかけるより前に、彼は右手で私を制した。
今は聞け、ということなのだろう。
「佐々木香織の死後、彼女の両親はその罪悪感からお互いを責め、ついには離婚したらしい。
母親に引き取られた柊我音は、名字が変わった。
日記に出てくる『お兄ちゃん』というのが柊我音なんだよ」
ぽかんとする私に、鈴木刑事は手帳をパタンと閉じた。
「柊我音は、大事な妹を殺した犯人への復讐を果たそうとしたんだ」
「そんなのウソよ!」
思わず椅子を蹴って立ちあがっていた。
ザワッと周りの視線が一気に集まる。
でもそんなのどうでもよかった。
そこまで言っておかしいことに気づく。
香織とわん君はたしか同級生だったはず……。
「残念ながら不正解だ」
もったいつけるように言う鈴木刑事は、香織と柊先生を線でつないだ。
「佐々木香織と柊我音は、実の兄妹だったんだ」
驚いた私が口を開きかけるより前に、彼は右手で私を制した。
今は聞け、ということなのだろう。
「佐々木香織の死後、彼女の両親はその罪悪感からお互いを責め、ついには離婚したらしい。
母親に引き取られた柊我音は、名字が変わった。
日記に出てくる『お兄ちゃん』というのが柊我音なんだよ」
ぽかんとする私に、鈴木刑事は手帳をパタンと閉じた。
「柊我音は、大事な妹を殺した犯人への復讐を果たそうとしたんだ」
「そんなのウソよ!」
思わず椅子を蹴って立ちあがっていた。
ザワッと周りの視線が一気に集まる。
でもそんなのどうでもよかった。